言い訳                  

10万給付金が入った!国家公認My new gear……のお時間じゃーい!
というテンションで振り込まれた当日にAliExpressでDHL発送付けて購入しました。
コメント 2020-06-14 090718
5/29に注文、全く更新されない発送情報にヤキモキしてたら6/6の昼間にいきなり扉を叩く音が。
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おや……?
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というわけで7日で到着しました。
なお記事執筆現在 (6/20) でもDHLのトラッキング情報によるとこの荷物はまだ香港にあるようです。コメント 2020-06-14 090650
何が届いたんだ……?


アンボックス               
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箱は正方形で、蓋を持ち上げてフラップを開いてご対面なオーソドックスなスタイルです。
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内容物はvivo NEX3本体、ケース、IMEIステッカー、クイックスタート冊子、説明書、SIMピン、USB2.0 AtoCケーブル、イヤホン、大小二種の交換イヤーピース、充電器でした。

特にグローバル版という訳ではなさそうなので書類はほぼ全て中国語です。
SIMピンが独自形状なのは好感度が高い。
イヤホンはあまり詳しくないんですが、1000円くらいの音質だなぁと。あんまりいい音ではない。
でも付属品が多いとちょっと嬉しくなっちゃうよね。
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中国プラグの充電器には11V*4A=44Wで出力できると表記してあります。
これがvivoの独自規格というSuper FlashChargeなるものなのでしょう。
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実際かなりの高速で充電されることが確認できました。
ステータスバーの充電アイコンも独自の⚡マークのものに変わります。
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特筆すべきは付属ケースで、おまけ程度にTPU製を付けてる他社とは一線を画す作りです。
NEXの透かしの入った背面はスエードのような質感で、周囲は硬質ラバー、カメラ周りには恐らく蒸着プラスチックだと思いますが、光沢のある固い素材で縁取りがされています。
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これがほんとにかっこいい。
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もちろん左右はバッサリと切り欠かれており、ディスプレイを邪魔することもありません。

本当に気合の入った作りで、単体で買ったら3千円くらい取られそう。
わたしはなんか勿体なくて端末の付属品使いたくない派なんですが、このケースだけは多少の罪悪感とともに使い続けちゃってます。
これ単品で売ってくれないかなぁ……


レビュー:端末本体            

さて端末本体のレビューです。
ディスプレイが6.89インチということもあり、端末自体はそれなりに巨大です。
Oneplus6 (6.28インチ、左) との比較ではこんな感じ。
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端末背面に格子が写ってるのは撮影環境の問題ですね……。
左右幅はほぼ変わりませんが上下に1センチほど大きいです。
Oneplus6がiPhone XS Maxとほぼ同サイズらしいのでサイズ感を想像いただけると幸いです。
このせいで手持ちのスマホポーチのいくつかには収まりませんでした。
重量は220gで、端末が大きいぶん重心も手のひらから遠ざかるためかなり重く感じます。
一昔前ならスマホではなくファブレットと呼ばれてたかな?
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背面ガラスの下に反射シールを貼って複雑な色味にするのが流行ってるこの頃。
NEX3の "Deep air streamer" なるこのカラーは基本黒、光を反射させると紫がかって見えるようになっています。
背面にはカメラとフラッシュ、そしてNEXの文字だけ。シンプルでいいですね。
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せっかくなのでRakuten Miniとも並べておきます。並べただけ。


レビュー:ディスプレイ          

vivo NEX 3の特徴は、なんといっても公称値99.6%という高い画面占有率でしょう。
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はい。
正直映えます。ムチャクチャ映えます。ベゼルレスとはこのことだ。
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側面90度まで回り込んだ "Waterfall" ディスプレイが本当に美しい。





端末左右のベゼルの太さが完全にゼロになっており、横へスクロールしたテキストや画像が画面端へ「流れ落ちていく」様子はMi MIX Alphaのデモを思い出します。
Oneplus6の左右ベゼルの太さに飽きてきて買ったので、満足も満足、大満足です。
ソフトウェア的にもきちんと考えられており、通常時は左右端のタッチ判定がオフになるようです。
端末を掴んだからといって画面左右が無限にタップされるようなことはありません。
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Google Keepの手書きメモ機能ではきちんと画面左右端まで線が引けたので、センシング機能もきちんとディスプレイ全面にわたって搭載されているようです。
上下ベゼルもしっかり狭くていいですね。実測では上側4mm、下側5mm程度でした。
なおディスプレイのスペック自体は有機ELで2256*1080ピクセルのFHD+、リフレッシュレート60Hzと標準的です。
発色も輝度もよく、画面輝度をだいぶ落として使っていますが暗いと感じることはほとんどありません。
逆に最高輝度にすれば夕日が直撃する中でもはっきり表示が見えるほどで、非常に良いディスプレイだと感じました。

ただディスプレイには視野角というものがあり、画面を極端に横から覗き込むと発色がだんだん落ち、黒ずんで見えていきます。
画面両端が90度曲がっているということは、正面からディスプレイを見ても左右端には「覗き込む」ように見る部分が発生するということです。
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はい。左右端が黒ずみます。仮想ベゼルといったところか。
ただ黒ずむということは、最初から画面が黒ければ問題にならないということでもあり、ダークモードで運用しているとほとんど気になりません。
バッテリ持ちもよくなるし、いいですよダークモード。有機ELは白に近い色を出力するほど電力を消費するので。


レビュー:仮想ボタン           

地味に珍しいポイントとして、完全キーレスな点が挙げられます。
音量キーはもちろん電源キーすら物理的なボタンがありません。
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画像中央のギザギザが感圧式の電源キーになっており、押し込むとカチッとしたバイブレータの振動でフィードバックが返ってきます。
ちょうどiPhone7以降のホームボタンのような感じです。
まあ、画面ダブルタップで代用できるので、あまり使わないんだけどね電源ボタン。
ギザギザの左右にある+-の印字が音量の上下キーで、同様に押し込むとフィードバックがあります。
ただこちらは電源キーのように凹凸がなく完全に表面がツルツルなので、裸の状態だとどこを押していいかイマイチ分かりにくい印象。
画像のように公式ケースを付けていれば、切り欠きの範囲内を押せばどこでも反応するようです。
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完全に余談ですが、物理キーレスなNEX3と物理キーボード付きのBlackBerry KEY2を一緒に持ち運ぶとなにか楽しいものがありますね。


レビュー:カメラ             

メインカメラは64MP広角、13MP望遠、13MP超広角の3連装です。
望遠は2倍、超広角は0.6倍の倍率かと思われます。
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立ち位置を変えず倍率だけ切り替えて撮影。それぞれこんな感じに映ります。
いくつか撮影例を載せてみます。
写真をクリックすると大きなサイズで見れます。
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超広角カメラのパノラマ感がいいですね。
ナイトモードもよく映ります。端末を固定して2秒待つタイプです。
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望遠に関してですが、2倍以上はデジタルズームになってしまうためそこまで期待できるものではありません。
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これは2倍カメラをさらに拡大して7倍ちょいで写したP-3C。うん。
遠くのものを写すというよりは、「端末を動かすことなくちょっと寄って撮りたい」ような状況で役立つかと思います。
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接写もいい感じ。

目玉機能であるポップアップカメラですが、生憎インターネットに合わせる顔がないため作例を載せられません。すみません。
フィーリングを語ると、自撮りアプリを使ったような美白加工された絵がデフォルトカメラから一発で出てくるのは「強い」という感じでした。
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端末標準アプリにこれだけ(というかこの3倍くらい)の顔を弄る項目があるの初めて見た。
さすが自撮り大国中国といった感じです。


レビュー:スピーカー           

音質、最大音量ともになかなか良い音が出ます。
ただ端末下部右側の一箇所だけで、ステレオじゃないのは本当に残念なところ。
外部スピーカーとして作られてない通話用イヤピースでも音を出せばそれなりにステレオ感が出て満足度が上がるというのはOneplus6で経験してるので、NEX3もやってくれないかなぁ……
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そしてヘッドホンジャックが付いてるのは本当にえらいっ!


レビュー:スペック            

Snapdragon 855+に8/128GBメモリという、ひと世代型落ちではありますがトップエンド構成です。
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とりあえずAntutuベンチでは43万点出ました。
スマホのスペックというのはなにも高画質ゲームをするときだけの話ではなく、スクロール中のカクつき、アプリ起動時の待ち時間、カメラの処理速度等々、日常使いにおいてのこまごまとしたポイントに影響してきます。
「ほんのちょっとの引っ掛かり」が悉く高速化されて消滅するというのは本当に快適なものです。
ベンチ43万点は流石にエンスージアストに片足突っ込んでる気もしますが……


レビュー:バッテリ            

バッテリは4500mAhのものを内蔵しています。
画面輝度を落としつつダークテーマで使っている影響が大きそうですが、激烈に持ちます。
2週間使っていますが一度もバッテリ切れを起こしたことがないのは特筆に値するでしょう。Screenshot_20200619_042358
これは午後から使い倒したりYouTubeをダラダラ見たりゲームを開いたまま寝落ちしたりした時のバッテリ使用グラフですが、それでもまだまだ20%残っています。
大容量バッテリ、とてもいい。


レビュー:指紋認証            

vivo NEX 3は画面内指紋センサを搭載しています。
精度・反応速度ともに文句のないレベルに仕上がっており、指を置いてすぐにアンロックされます。
置いた状態からスマホを持ち上げると、それを検知して指紋認証アイコンを画面に出してくるため、そこに指を置けば認証されます。





「非常に高速」と呼んで問題ないレベルかと思います。

指紋センサがある位置のスクリーンが特に変色していたりというようなこともありません。
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指紋認証アイコンとアニメーションをそこそこ選べるのもうれしいところ。
また指紋認証に3回失敗すると、カメラをポップアップさせて顔認証をするように設定することもできます。





これも高速。カメラが上がってくる待ち時間はともかく認証速度自体はOneplus6といい勝負なんじゃないか……?


レビュー:ソフトウェア          

ここまで褒めてきましたがここからはそうじゃないところも。

まずNEX3はAndroid機ですが、搭載されているのはFuntouchOSというかなり重度にカスタムされたAndroidです。Android10に対応してるのは褒めましょう。なんかページトップにガッツリ9って書いてあるけどNEX3向けは10なんですよ。
あとGooglePlayと開発者サービスが最初から入っててPlayストアからアプリ入れられるのはたすかる。
その割にはGoogle系アプリが入ってないんですが大丈夫なんですかねこれ
ステータスバーをスワイプダウンして出てくる通知領域には見慣れた設定が一切なく、ナビゲーションジェスチャは「戻る」「ホーム画面に戻る」……そして「ショートカットセンター」、なんだお前!?
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はい、画面下端左側を上にスワイプすると、端末のクイック設定を開くことができます。
なんか某林檎OSめいたUIデザインですが、慣れるとそこそこ便利です。
確かに考えてみると、縦に長い端末なので、AOSP標準そのまま通知バーにクイック設定出されたら上の方にある項目には指が届きません。これは素直に受け取っておくことにします。

しかしこのFuntouchOS、設定項目が非常にとっ散らかっていて分かりづらいです。
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設定開いた時点でシステムアップデートの項目が目に入るのはギャグでしかないでしょ。そんな階層のトップに表示する必要ないでしょそれ。UIデザイナー雇って一旦全部作り直せ。

ただソフトウェア開発のやる気はそこそこあるようで、発売時に9だったAndroidのバージョンは10に更新され、つい先日もアップデートが降ってきました。
Androidセキュリティパッチではなくバグフィックスだったようですが……(更新履歴が全部中国語なので読めない)

ついでに書いておくと、大抵の方はvivoがビルトインした謎のブラウザではなくChromeなりFirefoxなり好きなやつを使いたがると思うんですが、デフォルトアプリを変更する項目が恐ろしく深いところにあります。
具体的には、設定→一番下までスクロール→アプリケーションと権限→権限管理→右側タブの「権限」→一番下までスクロール→デフォルトのアプリ設定、まで潜ってやっと変更できます。
どんだけデフォルトアプリ変えさせたくないの。
わたしはセンスがないらしく2回目のスクロールに気付くまでに1週間かかりました。

端末設定ですが、要所要所でvivoの自社囲い込みを感じます。
vivo独自のアプリストアが入ってたり、端末テーマをそこで販売してたりするのはまあいいでしょう。
動画サイトだったりクラウドだったりJoviなる独自アシスタントだったりと和製スマホばりに20近いプリインアプリが山盛りなうえに、半数はアンインストールできないのはギリギリ我慢しましょう。どうせNovaランチャー被せればアプリ一覧からも非表示にできるし。
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ホームランチャーを置換しようとするとvivoアカウントでのログインを求められる、これは何事だ。
これ端末内部のセキュリティ設定でパスワード要求とかじゃないんですよ。vivo公式サイトに飛んでアカウント作ってこないといけないんですよ。
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というか端末設定を開くと一番上にデカデカとvivoアカウントの設定が鎮座してるところからして既に不穏なんですよね。vvivoloudなるこの世に存在しない項目まであるし(おそらくvivocloudのタイポ)。
んでこのvivoアカウント、ニックネームを設定したりアイコンをアップロードしようとしたりすると「サーバのエラー」と出て弾かれます。囲い込むならちゃんとやれ。

ついでに言うなら最初にスマホからvivoアカウントを作ろうとすると電話番号での登録を要求されるんですが、国際発信番号に日本 (+81) の項目がありません。はい詰んだー。
ブラウザからvivo公式サイトに入るなりなんなりするとメールアドレスでアカウント作る項目が出てくるのでわたしはそれを利用しました。ITリテラシーで利用者をふるい落としていくのは賢い戦略かもしれない (?) 。

あとはアプリの権限が勝手に停止されてしまうことがちょいちょいあり、具体的にはNova Launcherのジェスチャが動作しなくなります。
これはその場で「権限をオンにしてください」というウィンドウが表示され、権限をオンにする設定項目までジャンプできるのでまだ有情なほう。

開発者モードをオンにしていると↓のように通知が常駐し、うっかりタップすると開発者モードがオフにされてしまうのは流石に閉口しました。
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しかもこれをタップするとアニメーションスケール速度とかの設定がデフォルトに戻されるんですよ。
個人的には動作がもっさりして見えないよう0.5xに落とすのが好きなんですが。
これに関しては常駐する通知を非表示にするアプリで消滅させて対処しました。力技。
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言語設定でうっかり中国語などの項目をタップするとなんの警告もなしに言語が変更されたうえ設定のトップに戻されて詰むおまけつき。


レビュー:不満点             

わりと書いた気もしますが書き足りてない点をまとめておきます。

・モバイルデータ通信がたまに切れる
Wi-Fiに繋がずSIMカード単体で使ってると、長時間のスリープから復帰させたタイミングでたまにデータ接続ができなくなることがあります。
アンテナピクトは4本立ったままなので、節電モードに入りデータ接続がオフになったとかではなく、何かしらが内部でつまづいているのでしょう。
モバイルネットワークの設定から「データローミング」「SIMカードを有効化」をオンオフしてやると治ります。

・全アプリでデフォルトの通知設定がオフ
どうも通知が出ないなと思ったら、プリイン以外の全てのアプリで通知設定が最初からオフにされていました。
アプリ初回起動時に権限を要求された覚えもないので、どうもアプリマネージャから手動でひとつひとつオンにしてやらないといけないようです。

・フォント
日本語フォントは入っていますがところどころ怪しいというか繁体字になっています。
細部が異なるという程度で読めなくはないんですがちょっと気になる。
あとたまにカタカナが非常に流麗なフォントで表示されます。撮り忘れたし再現できなかったのは本当にすまないと思っている。
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間違い探しです。

・USBポート
Type-CですがUSB2.0です。
そのため高速データ転送には対応していません。そこケチらないでほしかったなぁ……


TWRP、カスタムROMに関して        

わたしが完全にズブの素人であり、まったく見当違いをやっている可能性もあることを断ったうえで言っておくと、開発者オプションにはBLUを許可する項目があります。
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ただunlockコマンドは通りませんでした。
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XDA Developersでも無理じゃねみたいな問答があったのでわたしはこれに関しては諦めています。
別にMagisk焼けなくてもYoutube Vancedは使えるし……
我こそはという人はチャレンジしてTWRP焼いてついでにOneplus6みたいにステレオMod作ってくれるとわたしが泣いて喜びます。


総評                   

万人に勧められる端末ではないですが、個人的には非常に満足しています。
箱出しですぐ使い始められるたぐいのスマホではありません。先述の通りソフトウェアが中国向けかつ色々とアレなので……。
ただ完全ベゼルレスと言っても過言ではないディスプレイはほとんど世界随一ではないでしょうか。
対抗馬として思いつくのはMoto Edge/Edge+かMate Xsくらいです。というかEdgeはパンチホールだしXsがベゼルレスになるのは畳んだ際の片側だけだしそもそもXsは売ってないし。

なので左右完全ベゼルレスなディスプレイか、端末の外観にオンリーワンな魅力を感じた人にはオススメです。
なんとしてでも使いこなしてやるぞ!という気概をもって買いましょう。幸いGooglePlayも最初から入っていますし、ソフトウェア開発が必要なほどの難易度ではありません。
そうでない人はOneplus7Tとか買いましょう。ソフトウェア的に絶対あっちのが使いやすい。






Q.これで主に何やるんですか?
A.ドルフロ
Q.PUBGとかMOBA系とか端末スペック要求するゲームやるんじゃないの?
A.はい……
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さっきTOWが☆3になりました。